とある青年の懺悔
プロローグ
皆さん、始めまして。

最初に説明させていただきます。

私、魔愛(マイ)と申します。

名前はこうでも、れっきとした男でございます。

以後、お見知りおきを。




さて、私が最初に説明させていただきますのは、御三家についてでございます。


ここで言う御三家は、昔の武家のことでも美女のことでもございません。

世界的に誇る、日本の3つの大豪邸でございます。

1つは中川家。

安土・桃山の時代から続く武家の一族で、とても由緒正しきお家柄でございます。

現在は、主に香水を調合、販売する専門店を全国に展開。

それのみならず、中川家分家筋の者は、政治家、大学教授・弁護士等々…権力を持った著名な方が数知れず。

しかし、中川家が代表…中川静代様。

この若作りばばあ…っと失礼いたしました。

このお方に話しかけるときには要注意です。

無闇に悪口を言って、殺されても知りませんよ?

いつの時代になっても、悪い噂が絶えない方でございますから。

中川家の良い噂など、私は聞いたことありませんしね。ふふ…。
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