シュガー*エッセンス(加筆修正中)
あたしが会話を強制終了させちゃったから。
お母さんが困ったように、控えめに、あたしの後を黙ってついてくる。
あたしの足跡をお母さんによって踏まれるのが、とてつもなく、嫌だった。
『……。』
―…ふわふわ ふわふわ
粉雪が、降り積もる。
本当は、わかっていたの。
確実に降り積もった粉雪だって、いつか溶けてしまうことくらい。
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「これから、お願いします。」
そう言って、頭を下げて。
ご近所さんに挨拶して回るお母さんの隣で、あたしはゆっくり頭を下げた。