シュガー*エッセンス(加筆修正中)
先生は、あの時のあたし“も”好きだと言った。
あの時のあたしというのは、醜くて、不格好で、誰からも望まれない
―…あたしが大嫌いな、あたし。
そんなあたしを好きだと言ってくれたことに、まず驚いて。
自分が耳で感じた言葉が、全て夢のように感じて。
苦しいくらいに、胸の奥が絡まったように、言葉が出なくなったの。
そんな自分が、信じられない。
あたしは、あの瞬間に初めて“あたし”を認められたんだ。