モノクロ@レディ【完】
−−−その時、母の目に一筋の涙が伝った。




涙声になって泣く、母の姿。


初めて見た、母の涙。



私は、その光景にもの凄く、胸が高鳴った。





………大人の事情なんか私には分からない。


だけど。



母に自由を与えても良いでしょう?



良いじゃない。
あなたは遊んでるんだから。


あなたは、私のことなんか見ないで、ただ叩くことしか出来ない

−−父親なのだから。




母は、また発言した。




『私、出ていってやるわ!こんな家!』



本当は、こんな家じゃなくて

私の実家があるところが良かったのに

そうすれば、私だってもっと楽が出来てたはずなのに……





ねぇ、ママ。



−−−あなたも私達を面倒なガキだと思っているの……?




だけど。
周りの空気くらいは私にでも、読める。
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