小さな彼女とクールな彼氏
幸せな時間はあっという間に

過ぎてしまうもの。

もう帰る時間が近づいてきてしまったのだ。

「そろそろ冷えてきたし、帰るか」

「そうだね」

「送るよ」

「ありがと」

あたしたちはまた手を繋ぎ、

歩道を歩きだした。

「じゃっ」

「ありがとね。じゃぁ気をつけてね」

「ありがと。帰ったらメールするよ」

「うん!」

あたしは大輔の姿が見えなくなるまで

手を降り続けた。
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