愛 -アイ-
彩と幼なじみな俺。大崎蓮-オオサキレン-。通称チビ崎。女にしちゃあデカい方な彩とは対象的に、男なのに165しかない小柄な俺。



チビなのは、俺がなかなか告白できないでいる理由のひとつ。



彩との身長差がどうしても気になっちまう。



家が隣で、彩の部屋の窓まで簡単に行ける距離にある俺の部屋。

幼稚園の頃から兄弟みたいに育ってきた俺達は、今でも名前で呼び合っている。



(うっさいよ、蓮。西野に見つかったら正座なんだから!)



「もうバレてるって。ってか邪魔。」



(はぁ?!蓮が小さいのがいけないんじゃん!私のせいにすんな!)



……キレていいですか?


「…ふざけんじゃねぇよ。気にしてるとこ言いやがって。彩が縦に延びすぎたからいけねぇんだろ?」




…あっ!やばい。これは言い過ぎた。何でかっていうと……。




「……蓮だって気にしてるとこ言ってんじゃん!私が身長大きいの気にしてるって知ってんじゃん!」


ばかやろッッ!声デカい!



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