いつも強いあなたへ

女王にご挨拶

ユカさんに案内されて地下の駐車場に3人で待っていると、額にガーゼを貼ってサングラスをしたビューティー選手がこちらに歩いてきた。


「初めましてー」


俺と春日さんが緊張気味に挨拶すると、ユカさんが間に入った。


「ビューティーさん、紹介しますね。私のバイト先の後輩の春日君と小久保君です」


ビューティーさんはおもむろにサングラスを外すと、


「2人とも今日はわざわざ観にきてくれてありがとう。ユカがいつもお世話になってるみたいだね。そのお礼といっちゃなんだけど、今日はじゃんじゃん食べて!」


「はい!ごちそうになります」


こうして俺たちはビューティーさんのワゴン車に乗り込んで、都内の高級焼き肉店に移動した。
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