おもいでぽけっと
女子の部屋の前に着き、遼基がノックをした。と思いきやその行動を止めた。


そして、俺も止まった。


部屋から聞こえてきた話によって…。

『小6の時…虎太郎が好きだったの。』


え…俺の話!?


遼基を見ると、魂がどっかにいったかように口が開いたままになっていた。


しかしすぐに魂が戻ってきたのか、遼基は俺の腕をつかみ俺らの部屋へと戻った。



「俺、初耳だったんだけど…虎太郎は柚子の気持ち知ってたか?」


「…あぁ。」


「そっか…。昔の話、詳しく聞いていいか?虎太郎の転入初日の時のことも関係あるんだろ?」


遼基…覚えてるのか…。


逃げた柚子を俺が追いかけたあの日なことを…。


「…わかった。話すよ。」



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