かくれんぼ - 大人になりきれない大人たち -








「どう? 少しは落ち着いたか?」

「…うん」



あの電話の後、すぐに駆けつけてくれた正紀。

眠ってしまった大地を膝に乗せたまま、

ずっとこうして私の隣にいてくれた。




「ごめん、正紀。バイトだったんでしょ?」

「それどころじゃねーよ」

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