かくれんぼ - 大人になりきれない大人たち -
「大地の前だとできないからな♪」
正紀は子供のような笑顔を見せ、アパートの階段を上がって行ってしまった。
私はそんな正紀に苦笑しながら後を付いて行く。
修二の復縁の申し出。
正紀の登場で、話が途中になって断れなかった。
今度 話す時はきちんと断らなきゃな。
正紀のことも正直に話そう。
その上で修二とは良好な関係を保っていきたい。
もちろん大地の為にねー。