音楽の妖精
「じゃまず簡単な曲からやろうか……
【パッヘルベルのカノン】難度1
これなら弾けるんじゃないか??」

「……頑張る」

「今年のコンクールは【アンサンブル】を組むらしい……」

「…………なに??
【アンサンブル】って??」

「【アンサンブル】って言うのは【3人又は少人数のグループのこと】だよ」

「ふ〜ん……
━━━━━━━━━━━━━━
♪〜♪♪♪♪♪〜♪♪〜♪♪♪〜♪♪♪♪〜」

「だいぶマシになったな……」

「うっ……」

「あ〜
そういえばお前とアンサンブル組む人物は
2年夕霧馨・花澄
1年柚季憐
そして莢禾」だってよ

「日時は10月14日だぞ」
(えぇ〜?!)
「あんまり日にちないじゃん!!」

「大丈夫だよ」
「えっ??」
「今の演奏だったら完成まであと少しだから…」
「音楽科
3年
曉愁耶先輩!!」

「どうしてここに??」

「いい音色が聞こえてきてね……」

「あの……愁耶先輩のフルートの音色聞かせてくれませんか??」

「俺は良いけど伴奏が居ないと俺の曲はおかしくなるよ??」

「じゃ俺がやります。
上手く出来るかわからないけど」
「うん…ありがと」
「で……曲はどれですか??
難度6【セレナーデ】ですか……」

「うん……この曲好きだから……」
♪♪〜♪♪♪〜♪〜〜♪〜〜♪〜〜♪♪〜♪♪〜
━━━━━━━━━━━━━━

「どうだった??
莢禾さん」

「すっごくいい音でした
光輝も上手だったよ〜」
「あの〜愁耶先輩も一緒に教えてくれませんか??」

「…………いいよ」

「ありがとうございます」

「じゃこれで」
「愁耶先輩さよならっ!!」

「ははっ
【愁耶先輩さよならっ!!】か……」
「面白い子だね
気に入ったよ」
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