夏 ~日差しに照らされて~
『うん!』
あたしは翔に差し出された手に、手を重ねて車を降りた。
『久しぶりだろ?電話でもあんまり話してないって聞いたけど…平気?』
『大丈夫だよ~。でも………少しだけ、翔に甘えてもいい?』
『ん?』
『このままで……。』
不安だった。
潤悟にどういう風にきりだそう……。
どう思うんだろう?
-- 空港内。-----
当たり前のように、たくさんの人が、見送ったり出迎えたりしている。