夏 ~日差しに照らされて~

退学


あたしが窓から外を見ると、あたしの噂をどこかから聞きつけた人たちが、校門の前で待っていた。







とうとう…あたしの高校での生活も、平和ではないものになるんだ……。




あたしはそう思いながら。校門に向かっていた。







『てめぇーなんだよ!!』




門から騒ぎ声が聞こえる。







『悪いけど、ここに彼女はいないから。』




そこにいたのは、良太くんだった。







『いないわけねぇーだろ?』






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