貧乏お嬢様と執事君!
「うっぐえっぐ………あっあの巻き毛女許すまじ!」
ひとしきり涙をこぼした井筒は怒りで手がふるわせていた。
顔は真っ赤になり、金髪の髪がさびしげに垂れている。
よっぽど純情を踏みにじられたのがショックらしい。
鼻をこすり、鼻水をふき取ると、彼は悠然と立ち上がった。
「次はあの女がいないうちにせねば………!」
コブシを天井に突き出し、わっはっは~と笑う彼を遠巻きにしていたクラスメイトの一人が、静かに手を合わせていた。