貧乏お嬢様と執事君!
泣き叫ぶ由姫華に、享一郎は一瞥をくれた。
「ああ。快く引き受けてくれたぞ」
「嘘よ!」
そう叫びながらも、心のどこかで何かが崩れかけ叫ぶ声がした。
享一郎は孫娘たちに嘘をついたためしがない。
カイトが自分より姉を選んだ、とい事実が身を腐らせていくようだ。
「由姫華………?」
「私確かめてくるわ!いやだと言ったらその話は!なかったことにしてね!」
享一郎の返答を待たず、由姫華は社長室を飛び出していった。