貧乏お嬢様と執事君!
だいぶ寝ていたらしい。
ぼやけた視界の先に、戸惑っているメイドの顔があった。
起こすか起こすまいか悩んでいるようだ。
「………なに?勝手に部屋に入らないで頂戴!」
「もっもうしわけございません」
メイドは怯えくの字に体を折り曲げた。
それを見下し鼻で笑い、彼女は腕を組んだ。
「で?何の用かしら。もう夕食のお時間なの?」
「あっいえ………」
メイドはしどろもどろに伝えた。
「そろそろ沙良様が行ってしまわれるので起こして差し上げたほうがいいのかな、と………」