俺と本気と恋心

観覧車の窓から下を見ると、降り口出口に男達がこっちを見ながら待っていた


「萌乃…どうする?あの人達…待ってるよ?」


怯える七菜
瞳は潤んで今にも泣きそう

私も怖い…
でも、私まで泣けない
2人で泣いても不安が募るだけ


「大丈夫だよ」


七菜に笑ってみせてから、携帯を取り出す
すると、ちょうど着信が来た

表示を見ると…"朔ちゃん"だった


『萌乃っ?!今、どこに居るの?!』


電話に出ると慌てた様子の朔ちゃん
きっと、私達を探してくれてたんだ


「観覧車。あのね、知らない男の人に追いかけられて…逃げ込んだの」

『そいつらは?』

「下で待ってるの…朔ちゃん、助けて…怖いの…」


怖くて声が震えてるのが分かった

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