甘い旋律で狂わせて
ねえ、永都先生。
あたしのこと、どう思ってた?
それさえ聞くことなく、突然終わってしまった恋。
どんなに触れたくても、もう触れられない。
どんなに触れてほしくても、もう触れてもらえない。
行き場がなくなってしまった思いをよそに、
お母さんはあたしを葬儀会場へと連れ出した。
始まる前の会場には、黒づくめの人がぞくぞくと集まっていた。
遠くに見える遺影に、はじめてあたしは理解したんだ。