前世からのメッセージ【迷信ナあれこれ】

謎の双子登場

 そして放課後。小岩井と大橋は屋上入り口に来ていた。

 「遅れてごめんねー」
 後ろからした声の主はもちろん小池。二人が振り返ると、そこには髪の短い少女が一緒にいた。

 少女は微笑むと
 「君が蜘蛛嫌いの小岩井くんだね。そちらは大橋くんか。大橋くんはガードが固そうだ」
と言い二人に握手を求める。
 そして、代わる代わる握手をした少女は少しニヤリと笑う。
 三人は少女に案内されるままに屋上にでた。
 その屋上には、少女と全く同じ顔をした髪の長い少年が、なんだか変な呪文を唱えながら、円を描くように歩いているではないか。
 少女は少年に駆け寄ると、何やら少し耳打ちをしてこちらにやって来る。

 「初めまして。歌舞伎沢です」
 二人は笑顔でハモリながらそう言った。
 「初めまして……」
 小岩井が戸惑いながら返事をすると、歌舞伎沢兄の方が突然小岩井の顔を掴んでジッと小岩井の顔の観察を始める。
 「何してるんだろうね?」
 小池が肘で大橋を突く。
 「さあ?」
 大橋はそう答えながらと不意に口元を綻ばせた。
 「大橋ー助けてーたーすーけーてー」
 小岩井の間抜けな声が屋上に響き渡る。
 歌舞伎沢兄は唐突に手を離す、何やら考え込む様に腕を組んだ。
 すると歌舞伎沢妹の方が口をひらく。
 「これはもう、手っ取り早く前世が死ぬ寸前に行くのが一番ですね!」
 歌舞伎沢妹の発言に歌舞伎沢兄は大きく頷いた。
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