LOVELY☆ドロップ

その瞬間、あんなに慰められるのが惨めだと思っていたのにもかかわらず、女の子がいざ離れていってしまうと寂しいと感じる自分勝手なあたしがいた。

もっと傍にいてほしい。

もっとずっとあたしを気遣ってほしい。

そう思う、情けない自分。



――ああ、でもこの子もあたしと同じでずいぶんびしょ濡れだ。

この子は家に戻らないと風邪をひいてしまう。


『家』


ふと頭の中から出てきたその言葉で、あたしはまた自分に追い討ちをかけてしまった。

だって、だってね。

あたしの帰るところ――。


家さえもなくなっちゃったんだ。


「…………っつぅ……」


あたしはまた現実を思い出して、涙を流し続けた。


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