短編集~The Lovers WITHOUT Love Words~

本当は、気づいていたのかもしれない。
気づかない振りを、一生懸命していたのかもしれない。

二人の間にできていく、透明な強い絆に。

だから私は、ますます恵美のダメダメなマネージャーぶりをけなした。
分かっていたのだ。二人の間で、なんとかその絆を切ってやろうとジタバタしたのだ。

恵美はそれをいつも、ほんわかとした笑顔で受け止めた。
そして聡介はそんな恵美を、ますます好きになっていった。

自分が生み出した、悪循環のスパイラル。

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