短編集~The Lovers WITHOUT Love Words~
雪音がカップの揺れる水面を眺めながら、言った。
「どちらがプラスかマイナスかなんて、最後まで分からないんじゃない?違う道を行ったはずの二人が今こうやって、ロンドンで一緒にお茶してるわけだし」
「その通りだ。人生は、何が起きるか分からない」
太陽と月は、顔を見合わせて笑った。
「本当に、分からないものだ」
惠一が二人をしげしげと眺める。
「お前らがパートナーを組むとは、な」