短編集~The Lovers WITHOUT Love Words~

雪音が思わず、声を出して笑う。

「そうね。じゃあ・・・」

と言ったものの、何と呼べばよいか分からない。

首をかしげながら、

「ケイイチ・・・」

そこまで言ってみたが、後に何をつけようか。決めあぐねてしまう。

惠一が目を、かすかに見開く。
いきなり呼び捨てか。
そう思っていると、雪音には分かった。

「・・・まぁ、いい」

惠一は微笑んだ。


< 207 / 210 >

この作品をシェア

pagetop