短編集~The Lovers WITHOUT Love Words~

「それでは、皆さまからいただいたプレゼントを開けてみてはどうですか?」

榊の言葉に、スミレは首を振った。
これ見よがしに派手な包装がなされた、プレゼントの山。
中身が何かは、開けなくても大体分かる。
贈り主の顔が見えない、無駄に高価な品々。使い回しではないかと疑いたくなるほど、どれもこれも見事にスミレの趣味を外しているのだった。

「要らないものばかり。空っぽと一緒よ」

スミレはそう嘯いてから、違う、とうつむいた。

「いえ…いっそ、空っぽの方がまだましだわ」



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