こちらミクモ探偵事務所

「んでもって飛び降りた後、怪盗仮面は母屋の二回に立っていた。
どう考えても振り子方式だよ。証拠もあるし」

「ぐっ……」

言い返す言葉が見当たらない。

羽兎は紘哉の前に仁王立ちをし、勝ち誇った笑みを浮かべた。

「何か言うことは?」

紘哉は下唇を噛み、小さく俯いた。

「……負けました」

ここで反論したらケイと同類だな、と彼は思った。

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