こちらミクモ探偵事務所

「……で、こちらの色男さんは誰かしら?」

早裕はチラッと紘哉の方を見る。
彼は早裕の視線に気付き、顔をあげた。

「この人は三雲紘哉。
ここの事務所の所長さんですよ!」

紘哉の代わりに羽兎が答える。
早裕はクスッと笑った。

「彼、ポーカーフェイスなのね」

「違いますよ。ただ無愛想なだけです」

その言葉に紘哉は眉を寄せる。

「ワトコ、余計なことは言うな」

< 11 / 392 >

この作品をシェア

pagetop