ラブ&トラップ
「嫌とか、そういう問題じゃなくて...。」


「じゃあどういう問題だ。」


じゃぁってそこまで追求するの?


いや追求とかじゃなくて、頭の回転が速い店長のことだからきっと理由は分かってるはず。


なのに、私に言わせようとしてるようなきがする。


「ひとつ!私は別れを告げたとはいえ、彼とのことがちゃんと決着がついてるわけじゃないから。」


人差し指を立てて店長に突き出す。


「ふたつ!今は考えることがいっぱいあって、余裕ないから。」


人差し指と一緒に中指も立てる。


「みっつ!私と店長はそもそも女と男で、仕事仲間だから。」


最後に薬指も立てて、今の状況で店長とどうこうなる気はないと宣言する。
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