ピンクの星と緑の太陽
ズシンズシン…。






森の奥に消える。






がさがさと次に音が近づいて来た。






「それ貸しとくよ。」





投げられたマントを素早く羽織り矢を構える。





「まて!」






ため息が聞こえ両手を挙げながらこちらに来たのは…。人だった。





「噂に違わず勇敢な姫だね…。僕はグリー。えっと…。いや…。なんて言えばいいかな。」





「竜はどこ?!」





「いやだから…。不可抗力だから、君からその落ちて来たからさ。見たけど、いや見てないけど…。」





「お前何者?!」





矢を絞る。





「わかったから!僕は竜族第三王家グリー·ネ·サン。」





竜族…。竜族…。
竜?!





「ほら、これが証拠。」




剣の柄に太陽のエンブレム、竜族の証。






「竜族は人の姿になれるの?そんなの文献にはなかったのに…。なんて…。なんて…。なんて。」




文献にない発見に興奮したがはたと気がつき赤くなる…。





「よければ弓を降ろして欲しいな…。」






相手は竜族。私を倒しに来てもおかしくない…。





ため息の後で剣を投げ出し、そこに寝転んだ。






「僕昨日から寝てないから寝させて…。伝統の決闘?は後でいい?それに僕は竜族の外れものだからダメだと思うけど、いいなら後でにしてくれ…。」





言い終えないで寝る竜族の外れもの。





余りのことに口が空いた。思考が止まる。






こいつホントに竜族?





強靭かつ狡猾な竜族がこの間抜けな…。いいや。とにかく、ここは私の場所(ストレス発散場所)。
譲れないわ!






ピュイ!と口笛に賢い愛馬来る。






着替えながらオリビーナの実をかじる。






寝不足の能天気な第三王子は昼寝中?






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