初恋と運命の恋
鈍いといっても本人からしてみれば日向が自分を好きになるなんてありえないなんていっているくらいの鈍さだった。
『中学の時は塩と砂糖間違えて変な味の料理になるしすぐ犯人がわかってあいつ大人なのに中身だけで今もたまに材料間違えてるよ。
もう一人は幼稚園の年中の時からの付き合いなんだけど今は看護士で女なんだけど気が強くて仲間思いなんだよ。
皆バラバラに働いているけどいつも家に来て笑いあって幼なじみでも疎遠にならないパターンで葵のこと話したら会いたいってさ』
言い訳苦しいが下手に学校まで見に来るなんていわれる前に手をうたなければ完全にネタにされてバカにされるのが目に見えている。
「なんか動揺しているけどべつに今日予定ないから下手に騒がなくてもいいけど珍しいね先生。
今日の夜に何時頃に行けばいいかきく前になんか紹介コーナーみたいなこと始めるし先生って不安になるとよく喋るよね」
嘘が苦手な自分がいてはっきりいってこんなに嘘が下手な蒼なのに葵は全く気がつかなくて風馬並の鈍感な彼女に溜息をついていた 。



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