先生とわたし



「あのさ。ちょっといいかな?」

「えっ。あ、いいよ。」

突然話しかけて来たのは、修学旅行で同じ班だった、あの苦手な優等生。


「あやふやなままでいるのは嫌だから、単刀直入に聞くけど…。」


ゴクッ

このあと言われる事が予想ついていたから、琴音と生唾を飲み込んだ。


「琴音ちゃんって、石黒先生と付き合っているの?」


…やっぱり。

二人にメールして、助けて貰おう。


「はぁ!?根拠は?」

「それは…」


ピンポンパンポン

「サッカー部マネージャー。今すぐ顧問まで来て下さい。」

祐チャンだ。


「「行かなきゃ!」」

「ちょっと!!」


「知らせてくれて、ありがとう。」

「ううん。」


廊下を走って、急いで職員室へと行った。


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