先生とわたし




「あ、そうだ。卒業式の次の日あたりに、送別会しようと思ってるんだけど。」



「いいね!!」



憧れてたんだよね。
卒業式後の送別会。




「で、何もあげない訳にはいかないから、柏倉と買いに行ってくれないか?」



祐チャンたちは、色々と忙しいから行けないのか。




「いいけど…。もちろん、一人ひとりにだよね?」



「もちろん。」




「じゃあ、二人で決めちゃうね。」



てか、琴音が決めてくれそう。




「あぁ。じゃあ、気をつけてな。」



「うん♪ありがと☆じゃあね〜」





今までみたいな別れ際のハグはなし。



でも久しぶりに、祐チャンと一緒に帰れて良かった。

それに、いっぱい話せたし。





何だろ。

別れたのに、別れた気がしなかった。


付き合いたての頃みたいな感じだった。







さっ、進級するために、テスト頑張らないと。

進級しないと、別れた意味がなくなっちゃう。






…………






………





……











< 440 / 512 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop