序章







――神よ。我らを創造する大いなる造物主よ。



私は罪を終わらせたいのです。


どうか、罪深き我らをお赦し下さい。




ああ。もういっそのこと、深い水底に沈んで青と溶け込むように、私も彼と溶け合ってしまいたい。



同じ細胞を共有する者に成りたい。



忘れたくても 忘れることのできない、あの忌まわしい記憶ごと、



――融けあえてしまえたら。







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