蝶凛2 I Believe yourselves
「蓮香さん」
そう言って後ろから近づいてくる気配が一つあった
あたしは振り返る
蓮香『あ…慶一郎さん』
そこにはさっきまでと同じ姿――耳までかかる髪を少しなびかせながらこっちに来た
そしてバッと勢いよく頭を下げた
蓮香『…頭、上げてください』
たぶんさっきのことだろう…
言っても頭を上げてはくれなかった
蓮香『慶一郎さん、頭上げてください』
こっちがどうしていいかわからない…
慶一郎「すみません…僕の所為で…僕の所為で…」
微かに震えている手