大好きな彼に選ばれるための25の法則
そう言ったあと、唇をぎゅっと噛んでカナさんは目を閉じます。相談室の白いソファに腰かけ両膝に置いた手はふたつともこぶしを握っています。

力が入っていますね。そんなに、力を込めなくてもいいのに。

「カナさんは、彼と別れたいと思っているんですか?」

「いいえ。――いえ、はい。いいえ、いえ、わからなくなってしまったんです」

「わからないのは、カナさんの気持ちですか」

「私は彼のことを好きじゃないと思います」

「それは、なぜ?」
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