Honey×Kiss*幼なじみは王子さま
も……嫌です。
「まさかとは思うけど楓に告白された?」
ドキッ
瞬時に目を見開いて顔が染まってく。
否定も言い返す言葉も頭には転がってない。
「そ、それは……」
「楓の気持ちは薄々気づいてたんだけど。やっぱりそうだったんだ」
「ちが……っ」
確かに告白はされましたけど……っ。
でも私は返事してません。
言いたいのに言えなくて。
喉の裏がきゅっと締まって上で詰まった。
「……良かったんじゃないの。楓ああ見えても結構優しいし。愛生に酷いことばっか言ってたのも、一つの愛情だよ」
え……。どうして……。
胸が痛みを堪えるがズキズキとするのは止みそうにない。