Honey×Kiss*幼なじみは王子さま

普段意地悪な楓くんが、あんな突拍子もないことを口にしたことが原因みたいなもので。


例えそれが原因じゃなくても梓くんを好きだと気づいた時点で私の恋が実るなんて思いもしてないから……。



ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ



午後のSHRが終わるとクラスの人達は荷物を持ってぞろぞろと教室を出ていく。


私はと言うと……。



「オレ職員室に用があるからちょっと教室で待ってろ」

「はい」



楓くんと二人で帰ることが"当たり前"になっていて今日も一緒に帰る。二人で。