Honey×Kiss*幼なじみは王子さま

「ごめ、んなさい……。楓くんは私のこと…っ。"好き"って言ってくれたのに。梓くんのことが……好きなんです」

「うん。わかってる。最初から……わかってた」



嗚咽混じりでヒクヒク喉を鳴らす。


涙を拭いても、拭いても。


止まらない涙。

止まることを知らない涙。



「だから、もうサヨウナラだ。バカ女。好きだった。いや今でも好きだ……」

「楓くん……」


< 194 / 208 >

この作品をシェア

pagetop