Honey×Kiss*幼なじみは王子さま
文学少女に強引な××を
ドンッ
「……った…(痛い、です)」
「あんたウザいのよ!」
昼休み終わり間近。体育館の隣。
クラブハウスの裏で、怒鳴るような声が耳の鼓膜を裂きそうな勢いで走り出す。
「は…はは…」
苦笑いを浮かべる私の前に立ちはだかる一人の女子。
どうしましょう…。
冷や汗を浮かべながら場を凌ぐ方法を懸命に考える。
が、相手の態度を見る限りただでは帰れないと自分でも把握。
何で私が…。
ひくひくしながら、それでも泣きそうなのを抑えた。
そう――…
あれはつい数分前。