アナログ三姉妹


本日は三姉妹宅でパーティーが開かれていた。


「キャー‼マサめっちゃ可愛いやん‼」


「佳歩ちゃん、マサは渡さないわ」


「ひかりケチくさいわー‼マサちょうだいよ‼」


「ダメー‼」


二人がマサを引っ張り合う。


俺の目の前で。


お前、モテモテじゃないか。


そこに…。


「キャー‼ワンちゃんチョー可愛いんですけどー‼」


「実亜ちゃん、犬好きだっけ?」


「しっ‼黙ってて‼」


れいをひと睨みし、マサに頬ずりする実亜ちゃん。


その視線の先には、岸山さんの居酒屋で働いている体育会系男子が。


「私って、昔っから動物に好かれるのよねー‼」


「実亜ちゃん…」


「ど、どうしてかしらー‼」


顔を歪ませながらのアピール。


れいは悲しくなりました。


だって実亜ちゃん、


マサに噛まれてるじゃないの…。


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