生きる意味とは
●死と向き合う●

友の死

何年か前

友達が死んじゃったんだ

簡単にいうと白血病。



僕ね

生まれて初めて

お葬式にいったんだ



棺(ひつぎ)の中を見ると


めちゃくちゃ

顔が綺麗だった




本当に死んでるの?

って思って

涙なんか出なかった…




家に帰って色々思い出した

生前に入院してた時

よく見舞いに行ってたなぁ


見るに耐えれない

弱々しく横たわり

チューブだらけの友達を見て
よく涙目になってたっけ…




友達はね

元気づけてくれたんだよ
当時悩んでた僕に



本当は逆だよね

僕が勇気づけなきゃ

いけなかったのに…




だけど友達はね

僕の目の前では

絶対に弱音を

吐かなかったんだよ?

強いなぁって思ったんだ


調子が良い時は

メールなんかしてた

その中でも 唯一


【そろそろヤバイかも…】
とメールがきた時は

どうしていいのかわからなかった


神様は残酷だ

こんなに強くて優しい子が

なぜ病気で

死と隣り合わせで

戦っているのか…



僕は泣くしかなかったよ

僕には 言わなかったけど

絶対に【死にたくない】

【生きたい】って

願ったはずなんだ…。



生きたくても

生きられない命が

世の中には

たくさんあるんだよね



友達は自分の死を

感じながらも

人に優しくする心を持ってた

人に愛を与え

勇気を与えてきた彼女だから…

神様が

『もういいよ』って

『休んでいいよ』って

迎えに来たのかもしれないね
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