危険な夜へご招待【仮面de企画】
そして、その人物とすれ違いざまに見えた顔


月明かりに照らされた、冷ややかに光る瞳──


その一瞬の恐怖が


今、目の前にある美麗な顔と全て一致していた。




「そんな、まさか…玲が……!?」



あの時のストーカー!?


信じられない……!


でもこの顔……間違いない。



「いや……!!」



私は玲を押し退けて逃げようとした。


しかし、白く繊細なその手が私の腕をしっかり掴んで離さない。


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