彼氏にしたい男子No.1~最強ヤンキーに愛されて
「……と、ここでいつまでも遊んでる場合じゃなかった。次、体育だから行くわ」


「うん……」


「じゃーな」


九条くんと話せただけで幸せな気持ちになった。


あたしがずっと後悔してたことが、何でもなかったってわかって、本当に嬉しい。


だけど、話せば話すほど欲が出てきてしまう。


自分の気持ちを伝えたいとか、付き合えたらいいなとか。


……だけどもう、それさえ叶わない。




「あ、そーだ」


先に廊下を歩き出した九条くん、なにかを思いだしたのか、クルリとこっちを振り返った。


「……何?」


「お前、眼鏡しろって」


……え?


突然何!?



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