彼氏にしたい男子No.1~最強ヤンキーに愛されて
HRが終わり、みんなバラバラと帰り始める。


いつもなら、和香ちゃんの方から帰ろうって誘って来てくれるんだけど、


音楽のときと同じであたしのところには来てくれそうになかった。


頑張るって決めたから、あたしは自分の気持ちに負けないように、和香ちゃんの席へと向かって行った。






「和香ちゃん、一緒に帰ろう」


あたしから話しかけたことに驚いたのか、和香ちゃんの肩がビクッと揺れる。


「……あたし、今日用事あるから」


和香ちゃんは、あたしからフイと顔を背けた。


そうきたか!


それってきっと、あたしと一緒に帰りたくないっていう口実だよね。


その手にはのらないんだから。


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