『優しくしてください。』



[あっつー‥。]



太陽と離れてから3回目の夏。

あたしの隣は空っぽのままだ。



[あの、これ落としましたよっ]



はぁはぁと肩で息をしながら
そう言う彼の手にはあたしのお財布が。



[すみませんっ、ありがとうございます]



あー、もう
本当バカだ。

お財布を落とすなんてバカすぎる。



< 154 / 272 >

この作品をシェア

pagetop