蜜色オフィス


「それより、こないだ私が酔いつぶれた時、なんで宮坂の家に連れて行ったの?」


ずっと不思議だった事を思い出して聞く。
梢と私が飲んでいたバーは駅の近くだったし、周りにビジネスホテルがたくさんあった。

宮坂の家に行くよりはホテルに泊まらせちゃった方が楽だったハズ。
なのに、わざわざホテルよりも遠い、しかも一度も行った事のない宮坂の家まで私を連れて行くなんて……。
どう考えたっておかしい。


「んー、だって沖田さんよりも宮坂の方がいいと思うし」
「……どういう意味?」
「まぁ、私から言うのは違うと思うから言わないけど。
とりあえず二年越しだし、ちょっとくらいのハプニングはありかなーって」
「だから、意味が、」
「っていうか、宮坂、芽衣を泊めたならそのまま手を出しちゃえばよかったのに。
そうすれば、流されやすい芽衣は確実に宮坂にフラフラ行ってたのになぁ」
「……フラフラ行って欲しかったの?」



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