星を探して…~手が届かない~





「王子?今日はいつもと違うね。」




「そーなんだよ、エンジェル!
朝からおかしいんだよ!」




「今もボーっとしてるしね。」


別に今、深田に彼氏がいたっていい。

本当は良くないけど…
俺が、あぁだこうだ言える立場じゃない。


「王子…どうしちゃったの…?」


全ては深田が考えてやったことだから。

でも、
俺はもう手遅れに入るのか?

もう、深田の気持ちは
変わらない?


俺…いつ朝の
深田からの『おはよう』が
聞けなくなるか……不安なんだよ…。


もしかしたら、明日にでも
聞けないかもしれない。

そんなの俺は
嫌なんだよ……。


「王子…?」


こんなに人のことを考えたのなんて
初めてだよ…。






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