隣の席のキミ



ねえ。
人っておもしろいね。
嬉しいのに、泣くんだよ…。
悲しいのに、笑うんだよ…。
苦しすぎると、泣けないんだよ…。
君から教えてもらったいろいろな感情。
恋しいも、愛おしいも、悲しいも、寂しいも、苦しいも、“好き”も。
私はこれからも忘れないよ、絶対に。
やっと届いた想い…。
キミと通じた想い…。


「山城……」
大好きな声で呼ばれた私。
「はい…」
「キス、してもいい?」
答えは、もう決まってる。
もちろん、
「……うんっ…」
数秒後。
私達は、想いが通じた証を、唇を重ねて確かめ合った。
深く、
深く、
熱く、
優しく、

何度も何度も唇を重ね、
そして何度も確かめあった…




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