青空と虹と君

第二章

宮下先輩は、想像と全然違った。なんだかこう、優しい雰囲気が先輩の周りに漂っているような感じだった。謎の深い先輩ってこういう先輩だよね、きっと…。

「日野ってよく漫画読んでるよな」

『え？…あ、はい。好きなんですよ、漫画』

裕紀先輩は、小説に目を通しながら私をちらりと見て言った。私は、別に小説が嫌いとかじゃない。ただアニメが大好きでその原作である、漫画が好きなだけだ。…とゆうか見られてたんだ!!私

「小説は嫌いか？」

『いえ、嫌いとかじゃなくあまり読まないだけですよ。先輩こそ漫画読まないんですか？』

「学校では読まないだけだ、家にはたくさんある」

『え!?本当ですか？今度見せてください!!』

え？ダメでした？
先輩がめっちゃ引いてる顔してる…。
あ～やっちゃった。私は、心の中で後悔した。