berry★

彼

今日も何事もなく、

何時もと同じ様に学校が終わった。


ＨＲを終えた教室は

部活に向かう生徒や帰宅する生徒で賑わっている。

そんな中、

私、佐藤柚弦は急ぐ訳でもなく、


机の中にある教科書やノートを学校指定の

茶色い鞄にしまっていた。


「ゆづるー！」

後ろから私を呼ぶ声が聞こえた。