地味女が巻き込まれました。【上完】【修正中】
「死ね」
シュッと風を切る音がして、桐谷廉の拳の速さに思わず見惚れた。
チャラ男達は呆気なく三メートルくらい先の壁に吹き飛ばされピクリと痙攣して一発KOされていた。
うわっ・・・こんなに強かったんだ・・この人。
私が想像しているより強く、美しい戦い方だった。それと同時に桐谷廉の殺気で恐怖を感じ体がブルッと震えた。
「大丈夫か?」
大丈夫。そう答えたかったけど何故か口から出すことが出来なかった。
怖さなのかなんなのか、寒気が一向に止まらない。
ヌルッ・・・
私は顔を触ると、自分の手に変な感触を感じ、手のひらを見ると男達の返り血がついていた。
チ・・・・チ・・・
・・・アカイチ・・
「いやぁぁぁぁぁ」
「おい!!どうした!?」
私は狂った様に叫び、気を失った。